事業団に就職して早や20と数年。
最初に配属になったつつじ学園で出会った子どもたちは、
すっかり大きくなり、就職している方も多くいます。
その後、赤羽根、かめっこくらぶと転々とし、
現在、あかしあに異動して5年目になります。
今更ですが、あかしあに来てまず驚いたことは、
つつじ学園を卒園された方が多かったことです。
みなさん幼い頃の面影が必ずどこかに残っていて、
「○〇ちゃん」と呼んでしまいそうになるくらいでした。
つつじ学園の園庭遊びで、滑り台の上から景色を眺めることが好きだったSさんが、
あかしあで「機織り」と出会い、独特な風合いのオリジナルマットを作ることで、
Sさんの隠れファンが誕生していたり、
お母さんの自転車の後ろでおとなしく座っていたHさんが、
これまた独創的な木工のブローチや素敵な色の組み合わせのマットを作るなど、
それぞれが、立派な作家さんへ大変身していました。
また、最近、実習生として受け入れるお子さんの中に、
かめっこくらぶで共に過ごしていたお子さんが多くみえ、
心も身体も大きくなった姿を見ると、
「立派になられて…」と実習どころではなくなってしまうのが現状です。(←本当はいけません)
小さい頃、とにかく動きが止まらなかったお子さんが、
あかしあで黙々と実習をしている様子を見て、
これまでの学校での取り組みや保護者の方のご苦労など、
日々の丁寧なかかわり、積み重ねの大切さを痛感しています。
私たちが関わる部分は、その方の人生の一瞬であり、一つの点に過ぎないのですが、
やはり小さな点が連なって、線となり、成長につながっていることを、
実習生を通して改めて実感しました。
コロナがなかなか収束に向かわず、どうしても沈みがちになりますが、
こんな嬉しい再会がこれからも続くと思うと、ひとりニヤニヤせずにはいられません。
とにかく長く続けてきて良かったなぁと、しみじみ思う今日この頃です。
*写真は、今あかしあでイチ押しの木工作品「サザンC(あかしあバージョン)」です。
*現在、8月末まで茅ヶ崎市役所の「カフェドットコム」であかしあの作品を販売してい
ます。市役所へ御用のある方は、ぜひお立ち寄りください!!